知見

苦しみには二種類があって一つに肉体的な苦しみ、一つに観念的な苦しみ 肉体的な苦しみ、たとえば痛みや疲労や飢えや暑さ寒さの苦痛、これはもう生き物である以上逃れようがない 観念的な苦しみ、これは本当ならこうあるはずだったのにとか、本来ならこうあるべきだったのにとかいう想像と現実を照らし合わせることから起こる苦しみである、しかし本当も本来もなにも現実にはそうならなかったというだけのことであって、それをあれこれ想像して悩んだり怒ったりするのは自ら苦しみの種をまいてせっせと面倒をみているだけの行いでまったくの徒労だ われわれは水のごとく全てを諦め受け入れて天運のさだめる場所へ流れるのみ、ただ冷静に穏やかに目の前の現実に対処して生命活動をまっとうするのみ そこに何の意味も意義もなくとも、もともと生命とは無意味なものなので…

という話をママとした ブッダか?